【インクルーシブ公園】インクルーシブ公園の実際施工事例をご紹介!

ゴムチップ舗装 タイトル

皆様こんにちは。社員Aです。

 本日は少し前に遡りますが、「インクルーシブ公園」の実際の施工事例をお話させて頂きます!
インクルーシブ公園って何?という方はこちらもどうぞ!
 

インクルーシブ遊具事例

まず、インクルーシブ遊具の事例から参ります!

ゴムチップ舗装 ソフトグラウンド

こちらは和歌山県の湯浅町にある、新設の公園です。こちらの遊具には、「インクルーシブ遊具」としての配慮がたくさん隠されています。

車いすの子ども達に対して

まずはこちら。

ゴムチップ舗装を打設する前ですが、実はこれ、スロープになっているんです。
ここから車いすの子ども達は遊具の上に上がり、そこからは大人の介助を得て滑り台へと行くことができます。

弱視などの子ども達に対して

次はこちら。

このソラマメのような形のギミックの中には、キラキラ光るビー玉がたくさん。
触って、ソラマメを動かすと、中でビー玉同士が弾けてカチャカチャと楽しい音が鳴ります。小さなお友達は、自分で動かした遊具から楽しい音がなることに驚くでしょう。
また、弱視の子ども達にも配慮しており、カラーリングも明度、彩度共に対比させたカラーリングにしてあります。
大人の私も、気になってついついカチャカチャ動くビー玉を眺めて楽しんでしまいました。
小さな子どもから、30歳児まで遊べる遊具……。

視覚障害の子ども達に対して

続いての工夫はこちら。

 「点字パネル」です。弱視の子どももそうですが、全盲の子ども達だっています。また、そのハンディを抱えたお友達の存在を知らない子どももいます。
 公園は全ての子ども達が平等に遊べる場所です。そんなお互いの「個性」を点字パネルで、遊びながら理解していくことのできる工夫となっています。この点字は遊具の随所にあしらわれていて、手で触って遊ぶガイドとなります。

発達障害やパニック障害を持つ子ども達に対して

更になるほどな、と感じた工夫はこちら。

 「滑り台の裏」です。大きく作られた滑り台の裏側は、通常の滑り台よりも広い空間が広がっています。また、滑り台そのものはよくある金属を使用したものではなく、光を透過するプラスチック製です。そのため、滑り台の裏側はまるで水中のように穏やかな青い光に包まれていて、大きな音も聞こえにくくなっています。
これはパニックになってしまう子どものクールダウンのためであったり、狭い場所が安心する子どもの休憩場所だったりといったことを意図して作られているのですね。
(大人には少々手狭でした……)

全ての子ども達に対して

 そして忘れてはいけないのが、ゴムチップ舗装です。
インクルーシブ遊具において、「みんなが楽しい」、「みんなが安全」はとても大切な要素です。ゴムチップ舗装には「柔らかくて、高所から落ちても怪我をしにくい」という効果が一番大きいと思われがちですが、実はインクルーシブ公園において、もう一つ大切な要素があるんです。
それは、「服が汚れない」こと。
どうして服の汚れが問題なのだろう?と思われるかもしれませんが、足が不自由で、介助の手を借りながら這って遊ぶ子どもや、幼児さんにとって、ゴムチップは柔らかく、服が汚れにくいため外遊びにはうってつけなんです。
インクルーシブ公園においては、屋外でありながら遊具エリアの地面そのものを全てゴムチップにして、土足禁止にしている場所だってあるんです。
こちらの公園でも、たくさんの遊具の周りをゴムチップで施工することで、「みんなが楽しい公園」への工夫としているんですね!

たくさんの工夫と配慮を以て作られる「インクルーシブ公園」。
関われば関わるほど、自分とは違う目線の、たくさんの「困った」や「こうだったらもっといいのに」が見えてきます。みんなに優しい公園作りの一端を、社員Aはこれからも担っていきたいと思うのでした。

それでは皆さん、また次回!◎

コメント

タイトルとURLをコピーしました